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コンピュータの基本ソフト/OS
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−OSとは−
OS(Operating System)とは「操作システム」ともいわれる。 この文字が示すようにコンピュータを利用する時に人間の意思をコンピュータに伝え、その指示に基づいて処理した結果を人間に解かるように表示(出力)する役目を担っているのがOSである。 具体的には
・ディスクにある指定したファイルの内容を画面に表示せよ!
・ファイルの内容をプリンタに出力せよ!
・ネットワーク経由でデータをコピーせよ!
・ソルバーを実行せよ!
・システムをシャットダウンせよ!
といった指示に対してスムーズに対応するのがOSである。
このOSはホストコンピュータからLinuxサーバー、WindowsXPに至るまで幅広くいきわたっている。また携帯電話やiPad、iPhoneでもOSは使われている。 最近はAndroid(アンドロイド)という言葉を良く聞くが、これは米国のグーグルが無償で提供するOSである。 この他にはMacintoshのMac OS Xも有名なOSの一つである。
コンピュータだけでなく、携帯電話等の組込みシステムや高機能なシステムではOSが必須なものになってきている。
日本発では東大の坂村健教授が1984年に発表したTRONが一時脚光を浴びたが、最近はあまり聞かれなくなった。
OSで考えておきたい事項では処理形態がある。 1970年代や80年代はこの処理形態が重要であったが、今では全てが会話型で処理をしているので、ほとんど意識する必要がなくなってきている。
参考に昔の処理形態を説明すると
・一括処理(バッチ処理)
途中で人間が介在することなく処理を進める方式。割込みがないのでスムーズに処理が進む。
・実時間処理(リアルタイム処理)
機械の制御、交通の制御、窓口業務等の即時に処理を行う必要がある業務で利用。
・オンライン処理
データの発生地点でシステムに直接入力して、システムで処理し、結果を必要とする所に返す方式
・TSS方式
時分割処理方式。時間を細切れにして多くのユーザをサポートする方式
がある。 状況によっては意識する必要も出てくるかと思われるので覚えておくと良いかもしれない。
−OSの構成と役割−
OSは以下のような様々な機能をサポートします。
ハードウェア管理
ハードウェアの監視と制御、割込みの検出と制御、障害の検出と対策等を行う。
主記憶管理
主記憶を要求するプロセスにメモリー領域を割当てたり、仮想記憶方式ではその実現と管理を行う
プロセス管理
プロセスの生成、消滅。同期処理等の管理を行う。
ファイル管理
ファイルの記憶場所、サイズ、エラー検出等の管理を行う。
入出力管理
キーボード、マウス、モニター等の管理、制御を行う。
通信管理
ネットワーク越のデータ転送等の管理、制御を行う。
ユーザ管理
ユーザの登録、削除、アクセス権限の確認と拒否等を行う。
OSと関連するソフトウェア